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「手段の目的化」というと
良くないこととして
語られることが
多いものです。
目の前の業務に
集中するあまり、
そもそもの目的を忘れ、
目の前の業務自体が
目的のように
なってしまうのは
確かに問題です。
しかし、
手段を目的化することも
使い方によっては
効果的なものです。
「手段の目的化」が
問題になるのは、
その手段を使って
達成しようとしている
本来の目的から
ズレてしまう時です。
状態や条件が
変化していて
本来の目的のために
効果的でなくなっている
のに関わらず
手段のための業務を
遂行し続ける、
途中で現場判断する時、
本来の目的にとって
問題があっても、
手段を計画通りに
遂行することを
最優先にしてしまう、
などが
起こりがちな問題です。
ところが、
環境や状況の変化や、
小さな判断の度に
本来の目的にとって
良いかどうか考えるのは、
それはそれで
問題があります。
環境や状況の変化を
察知するには
常に注意を向けておくことが
必要になり、
今取り組んでいることへの
集中力が低くなります。
小さな判断の度に
そもそもを考えていると
判断に時間がかかります。
つまり、
業務効率を
落としてしまうのです。
そこで効果的なのが
「手段の目的化」を
うまく利用することです。
計画段階で決めた
一定の期間が経つまで、
あるいは、
一連の業務が終了するまで、
本来の目的のことは
一旦置いておいて
元々は手段である
目の前の業務を
目的であるかのように
実行する方法です。
もちろん、
目的や採用した手段に
重大な影響のある
環境や状況の変化には、
経営者や上級役職者などが
注意して察知することが
必要です。
どの節目で
本来の目的と
すり合わせるのか?
誰が、
影響の重大な
環境や状況の変化を
監視するのか?
誰が、
決めたタイミングでの
すり合わせの実行を
管理するのか?
この三つのことを
決めた上であれば、
「手段の目的化」は、
常に目的を意識しながら
業務を遂行することと比べて
格段に効率的です。
「手段の目的化」は
常に悪いことではなく
使い方によっては
良いことなのです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
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2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
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