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【数字は客観的ですが注意が必要】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
数字ほど客観的なものはありません。
しかし、ビジネスで使う時には注意が必要です。


例えば、ある商品が100個売れたとします。
100個という数字で表されたものは、客観的です。
誰も異論をはさむ余地はありません。
しかし、ビジネスに限らず数字が単なる客観的な物として扱われることはありません。
売れた100個という数字には判断や評価が付いて来ます。
目標が200個であれば、全く売れていないと判断されるでしょう。
目標が50個であれば、倍売れたわけですから、高く評価されるでしょう。
ところで、例えば200個の目標に対して100個しか売れなかったとします。
売れなかった理由は何なのでしょうか?
・商品に魅力がない
・商品に魅力を感じる人が少ない
・商品に魅力を感じる相手に伝えられていない
・商品の魅力を伝えられていない
など、目標に対して足りない理由を考えるでしょう。
売れた理由、売れなかった理由を知るには、売れた100個の内訳も大切です。
頼めば買ってくれるお客様に買ってもらった数がいくつか?
買ってくれたお客様の数は何人か?
1人のお客様が買ってくれた数のばらつきはどうなっているのか?
などの内訳も、今後、どのように売っていくかを考える上で意味があります。
そして結果と、その理由に応じて、何らかの判断を行います。
魅力がないならば、売ることを止めるでしょう。
魅力を感じる人が少なくても、その人たちが買ってくれることで利益が出るならば、その人に対して売る対策を考えるでしょう。
それでも、その人たちに売るために必要なコストや労力が利益以上にかかるならば、売ることを止めるでしょう。
商品の魅力を伝えられていないならば、商品パッケージや広告、営業資料、営業トークなどを改善するでしょう。
数字自体に価値はありません。
特に結果としての合計数字には価値はありません。
数字は目標などの基準との比較によって、判断、評価されます。
そして結果の原因を知るためには、適切に分類された内訳などの情報が必要です。
これらの背景も含めて解釈し、意味付けし、今後に生かしてこそ数字に価値があるのです。
ビジネスにおいて、基準を定め、後に生かすために有効な内訳や情報を集めることが重要なのです。
このことを理解した上で数字を扱い、扱い方を社内に徹底しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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