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【社員育成でマニュアルを使う弊害】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
社員教育でマニュアルを使っている会社が多いようです。
本当にマニュアルは育成に効果があるのでしょうか?


私が社会人になった頃、マニュアルと呼べるものはほとんどありませんでした。
少し説明を受けたら、後は自分でしなくてはなりませんでした。
習うよりも慣れろ
とにかく実践を通して学ばせることが中心でした。
もちろん、いきなり現場に放り出すのには問題があります。
時代は変わって、現在は多くのマニュアルが整備されています。
マニュアルを与えて教え、教えるためのマニュアルもある会社も多くあります。
では、マニュアルを整備することで、育成の効果は出ているのでしょうか?
マニュアルの効果を測る視点は2つあると考えています。
1つ目は、育成の効率の視点です。
2つ目は、社員の成長の視点です。
早く仕事を分かってもらう上で、マニュアルの効果は大きいです。
何か分からないことがあればマニュアルを見れば分かります。
新入社員や、新しい業務を担当する社員に、基本的なことを教えるには効果的です。
ところが、調べれば分かる、というのは曲者です。
マニュアルがあれば、覚えていなくても、しっかりと理解出来ていなくても良いのです。
しかしその後、現場の様々な状況にはマニュアルで対応出来ないことが増えていきます。
場合によっては、マニュアルに慣れていることが、自分で考え、応用する能力を伸ばす上で壁になることもあります。
極端に言うと、マニュアルに載ってないという理由で、出来ないという社員や、細かいことも上司が指示を求める社員が出て来ます。
指示待ち社員を作っている原因の1つは、面倒見の良い上司や、整備されたマニュアルにもあると考えています。
しかし、マニュアルを作らなくて良いのではありません。
基本的なルールや、守るべき手順、必要な知識やスキルを現場任せにしてはいけません。
守るべきものは守らせなくてはなりません。
これらを明確に定め、まとめることは重要です。
これもマニュアル、基本マニュアルと言えます。
マニュアルを作ることは価値があります。
しかし、その使い方が社員の育成にとって効果があるかどうかを決めます。
マニュアルを上手に使えるのも、強い現場力に必要な条件の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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