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【部下の機嫌に配慮するのは良いこと?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
部下が機嫌よく仕事をしていると気分が良いものです。
ところで、部下の機嫌に配慮することは大切なのでしょうか?


最近の傾向として、部下の機嫌に配慮することが重視されているようです。
打たれ弱いと言われている世代の部下に、厳しいだけの指導や管理は効果的ではありません。
部下のタイプに合わせて、育成方法を考えなくてはなりません。
特に注意したり指導する場合は、部下の心情に配慮して、伝え方を工夫することが必要です。
しかし、どんなことも適度にバランスを取る必要があります。
それは職場の雰囲気や人間関係も同じです。
職場の雰囲気でも、和気あいあい過ぎるのも、ピリピリと張り詰めているのも良くありません。
職場の人間関係も、なあなあなのも問題ですし、険悪なのも問題です。
いずれも、仕事では適度な緊張感を保つことが必要です。
職場はレジャーの場ではなく、職場の仲間は友達ではないのです。
ES(従業員満足)がCS(顧客満足)につながるという研究もあります。
厳しくすると辞めてしまう懸念があります。
そして、管理職も部下との友好的な関係を望んでいるようです。
その結果、最近は少し厳しさや緊張感が足りない職場が多いように感じられます。
しかし、その緩さが問題を起こしているようです。
部下の機嫌に配慮し過ぎて、必要な指導や注意が十分に出来ていないのです。
管理職の役割は、部署に与えられた役割を全うすることと、そのために部下を指導、育成することです。
指示や指導する場合に、部下の機嫌に配慮することは必要です。
しかし、部下の機嫌に配慮することと、機嫌を取ることとは違います。
部下の機嫌が悪くなる可能性があっても、させるべきことはさせ、注意すべきことは注意しなくてはならないのです。
管理職は部下に好かれることを優先してはいけません。
管理職は、部下の機嫌を取ってはいけないのです。
機嫌を取ることを優先すると、指導が甘くなったり、緩くなったりする上にブレがちになります。
指導にブレがあると、部下からの信頼を失うことになります。
部下に好かれるよりも、信頼されることを優先出来るのも、現場力の強い管理職の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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