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【阪神淡路大震災23年の報道から感じた伝える難しさ】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
先日1月17日で阪神淡路大震災から23年が経ちました。
多くの特番を組まれていましたが、今年のキーワードは風化させないために「伝える」ことのようです。
報道を観ていて感じたことは、伝えることの難しさです。
これはビジネスの場面でも共通しています。


私は震災当時、明石に住み、神戸で勤めていました。
被災した知人も多くいました。
その後も明石に住み続けていますので、その後も交流があり、今に至るまでのことを知っている方も多くいます。
人それぞれ、遭った被害、状況、受けた影響など、それこそ人の数だけ違いがあります。
その全てが現実です。
多くの人に伝えるには、一般化や抽象化が必要です。
最大公約数でくくることは、それ以外を除外することです。
意味の広い言葉を使えば多くのことが網羅できますが、意味はあいまいになります。
インパクトの強い言葉は記憶に残りやすいですが、伝えたいポイントがズレてしまうことがあります。
報道されている一般化されたり抽象化された内容に触れて、違和感を感じた震災経験者は多かったと思います。
一般化されたり抽象化された言葉から現実味は感じられません。
そして、現実を知っている者が聞くと、きれい事にしか聞こえません。
会社の方針などにも似た面があります。
全ての現実や情報を盛り込めば、情報量が多すぎて伝わりにくくなります。
しかし、伝えることを目的にして作り上げた言葉には現実味が薄くなってしまいます。
会社の方針などを抽象化した言葉で伝えることは仕方がありません。
問題は抽象化した言葉だけで、現場に伝わっていると考えることです。
絵に描いた餅を現実のものにするには、ただ伝えるだけでは不十分です。
ビジネスの現場で伝える上で重要なのは、抽象化と具体化との乖離を埋めることです。
この工夫と努力が、本当に現場に伝わることにつながるのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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