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【伝え方だけを工夫しても効果がないケース】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
現場に何かの問題解決を任せようとする時、経営者はその目的などを説明します。
しかし現場の社員にとって、任されるということは負担が重いことです。
負担が増えることへの抵抗が強いと考えると、伝え方に工夫しなくてはならないと考えるのも当然です。
しかしその工夫が全く効果がなかったり、逆効果になることもあります。
どんな場合でしょうか?


負担が増えることに抵抗があるのが分かっていると、強制的に命令しても反撥されるだけだと考えます。
それでも何とか引き受けてもらうために、よく使われる工夫には、大きく分けて2つあります。
・社員には解決する力があると信じている、と能力を評価していることを伝える
・経営者が考えなくてはならないことだけど、助けて欲しいとお願いする
これら2つは、多くの場合、効果がありません。
経営者の本心ではないと、社員が感じるからです。
社員の能力を経営者がどのように評価しているかは、社員は感じています。
急に能力があるなどと言われても、おだてて言うことを聞かせようとしているとしか思えません。
問題が起こり、報告した時の経営者の反応から、現場の役割がどこまでだと考えているか、社員は感覚的に知っています。
現場の役割だと言われるだろう思っていることを、本来は経営者の役割だと言われても、簡単には信じられません。
ワーク・ブレイクダウン・プログラムでは、課題を現場に下ろす前に、まず経営者の本音を確認します。
そして、プログラムの早い段階で、現場社員が認識していることをあぶり出します。
この2つが一致しているのか、違っているのかによって、対処法を変えます。
伝え方の工夫は、誤解されないように伝えるためには効果的です。
何か要求を通すために、本心でないことを信じさせるために使っても、長期的には逆効果になることが多いです。
普段から経営者と社員との接点の多い中小企業では、特に注意が必要です。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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