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面倒見の良い上司は良い上司?

現場力強化の画像
2021/12/09 情報を更新いたしました。

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。

面倒見の良い上司は部下からの評判が良いものです。
ところで、面倒見の良い上司は良い管理職なのでしょうか?

先日テレビで発展途上国、その中でも最貧国と言われている国の実情を報道している番組を観ました。
発展途上国には国連などから援助の手が差し伸べられていいます。
それは必要なことです。

特に最貧国への援助には、大きく分けて2つあります。
1つ目は、実質的な援助です。
食料などの援助物資を提供するのが、その代表的なものです。
2つ目は、自立支援です。
資金だけでなくノウハウも提供することで、自ら産業を興したり、生活が改善出来るように援助しています。
例えば、食料難に対しては、食料を分配するだけでなく、作物を育てることを教えています。

ところが、現実はうまくいかない国も多いようです。

困っていれば食料をもらえることが分かっているので、農業を教えようとしても学ぼうとも、自らしようともしない人たちが多いのです。
中には平然と、我々は貧しいのだから援助してもらって当然、と言う人もいました。
これでは、いつまで経っても、自立することは出来ません。

コンサルティングのような支援の姿勢について、よく言われる言葉があります。
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える
という言葉です。

これは管理職が部下を育成、指導する場合にも共通しています。
初めての業務や事態へ対応などは、方法を教えることが必要です。
緊急事態では、直接な手を貸す必要がある場合もあります。
しかし、それを繰り返していては部下は自立しません。
常に管理職を頼り、成長せず、自ら対応出来るようになりません。

いざという時に頼りになる管理職であることは良いことです。
しかし、上司に頼り切ってしまう部下を作ってもいけません。
上司としたら頼られることは嬉しいものです。

しかし、頼られた時の対応によって、どのように部下が成長するかが決まります。
ただ面倒見の良い上司には、問題もあるのです。

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