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オフィス・ビブラビの長尾です。
世の中には、ルールや決まり事がたくさんあります。
その背景や、目的に考えをめぐらせるのは、思考のトレーニングになります。
今回は、町中でさりげなく示されている三つの例を取り上げます。
これらのルールは、その意図に気づかず、あるいは、その存在にも気づかず、従っていない人も多いものです。
それでも、その意図を探ると、いろいろな気付きがあるものです。
最初に、信号のある交差点の停止線の位置です。
通常、停止線は、横断歩道の2メートルほど手前にあります。
ところが、横断歩道よりも5メートルくらい手前に停止線がある交差点があります。
なぜ、そんな手前に停車させるのでしょう?
多くの場合、道幅が狭く、路線バスのルートになっています。
バスが曲がるには、乗用車以上に、幅が必要です。
バスなどの長い車両が交差点を曲がれるように、停止線を手前にしてあるのです。
バスが曲がる場面に出会うと、絶妙な位置に引いてあることが分かります。
次に、駅のホームの電車のドアの前の乗車位置に描かれている線です。
その線は、ホームに対して、斜めに向いていたり、平行に引かれていたりします。
ホームの幅は限られています。
電車待ちの列がドアに対してまっすぐだと、ホームを歩いて移動する時に邪魔になります。
ホームの端を歩くのは危険です。
そこで、ホームに上がる階段や、改札から離れた乗車位置にスムーズに、かつ安全に移動出来るように、乗車待ちの列を曲げ、ホームの中央にスペースを作る意図があります。
三つ目も、駅です。
駅の階段には、矢印があります。
ホームにつながる階段には、多くの人が行き来します。
矢印によって、ホームに向かう人と、ホームから出ていく人とが正面からぶつからず、スムーズに行き来出来るようにする意図があります。
そして、階段にある線は、真ん中ではなく、どちらかに寄っています。
片方は広く、片方は狭いのです。
そうです、ホームから出ていく方が、広くなっています。
ホームに入る人は、三々五々ですが、ホームから出ていく人は、電車が到着した直後に集中するからです。
これらのルールは、何気なく見逃してしまいがちですが、考えてみると合理的に、よく考えられているものです。
何か他と違う、と感じたら、少し、その背景や理由、意図を考えてみて下さい。
社内のルール作りなどの際にも、参考になる思考トレーニングに
なりますよ。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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