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ローンオフェンダー?

電車の中で険悪なムードの二人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

最近ニュースで聞くことが増えた言葉にローンオフェンダーがあります。これは結構厄介です。

以前東京であった私鉄電車内の刺傷事件、昨年の安倍元首相銃撃事件、最近の岸田首相襲撃事件などの犯人はローンオフェンダーとされています。

ローンオフェンダーは、あまり聞き馴染みのない言葉です。聞いたことのある似ている言葉にローンウルフがあります。ローンウルフは、テロ組織と関係ない個人が単独でテロ行為に及ぶことを言います。ローンウルフの方が以前から使われているので聞き覚えがあるかもしれませんが、実はこの二つは英語では、ほぼ同じ意味だそうです。

何となくのニュアンスですが、ローンウルフはテロ組織に属していなくても、思想的にテロ組織に共感しているイメージがあります。組織に属していないので、組織の計画でもなく、組織の指示や命令でもなく、自分で考え、計画し、実行しているイメージです。

一方、ローンオフェンダーは挫折や疎外感から、うまいっていないのは社会が悪いからだと考え、自暴自棄の末に他人を巻き込む事件を起こしているようです。多少動機にテロ組織の思想や主張が影響している程度で、本当に傾倒しているわけではなさそうです。

ローンウルフもローンオフェンダーも組織で動いていません。個人行動です。そのため、疑わしい人を特定することも難しいです。当然、監視することも出来ません。事件を察知することが難しいのです。

そもそも問題は、個人的な挫折や疎外感が、他人を巻き込むような襲撃事件などを起こす理由となる人がいるということです。挫折した経験のない人はほとんどいません。疎外感を感じたことがない人も少ないでしょう。誰でも経験する嬉しくないことですが、ほとんどの人が折り合いをつけたりして乗り越えていきます。それが出来ず、テロ行為まで起こしてしまうまでエスカレートする人がいるのです。しかも一連の事件を起こした犯人を見ていると、一見大人しそうなタイプの人ばかりです。

普段は大人しいタイプですが、突然激しく怒り出す人は今までもいました。このような人は社内や取引先、お客様にもいたでしょう。以前はキレやすいで済んでいたかもしれませんが、最近はモンスターと言われるような、その怒り方が強烈で、執拗な人がいることが問題となりました。その延長線上にローンオフェンダーの出現があるのかもしれません。

以前ニュースになったもので、会社に恨みを抱き、意図的に会社に損害を与えるような行動に出た社員がいました。営業を妨害するためにネットなどで悪評を流したり、お店に火を付けるような実力行使するお客様もいました。今までの対応、対策では、このような被害を避けられないのかもしれません。今まで以上に、社員、取引先、お客様の感情に配慮して対応しなくてはならないと考えています。これもリスク管理の一つです。そして、それを先頭に立って推進する立場にあるのが経営者です。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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