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どうすれば重大事故を防げる?

ジグソーパズルのピース

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

先日、こども園の送迎バスに園児が放置され、亡くなるという悲劇が起きました。昨年にも同様のことがありました。なぜ繰り返されるのでしょうか?

昨年の事件の後、事故の再発を防止するために、政府から通達が出されました。今回事故を起こしたこども園にも届いていたはずです。しかし報道によると、通達を受け取った後、園内のマニュアルの見直しも行なっていなかったようです。

政府や行政からの通達や指導は、何か問題が起こるたびに出されます。数も多く、内容も細かいことも多いです。内容はもっともですが、その通り行うことが難しいこともあります。非現実的なこともあります。それでも従う必要があるのが通達です。

通達が出されると多くの会社では、まずは通達に従ってマニュアルを修正します。そして従業員に伝え、マニュアル通りにするように指示するでしょう。通達や指導には、細かいところまで規定されています。その度に修正していると、マニュアルはどんどん細かくなります。

マニュアルに決められている行動は、全てちょっとしたことです。短時間で出来る、簡単なことがほとんどです。しかし、その全てをもれなく確実に順守するのが難しいのです。これが現場の現実です。

では実際に、どうすれば大きな事故を防げるのでしょうか?

注意するだけで防げますか?

何度も繰り返し伝えれば防げますか?

定期的に唱和させれば防げますか?

チェックリストを作れば防げますか?

どれも有効です。しかし、全てを実行しても防ぎ切れるとは限りません。それでも事故を起こしてはいけません。

そこで、効果的なのが、ヒヤリハット活動と言われているものです。大事には至らなく済んだけれど、ヒヤッとひたり、ハッとしたことを記録し、共有し、再発防止に取り組む活動です。

ヒヤリハットで出て来ることも単独で起こっても、大きな事にはなりません。しかし同時に、あるいは連鎖して発生することで、大きな事故になります。よく言われるように、悪いことは重なる時には重なるのです。

現実には100パーセント事故を防ぐことは出来ないでしょう。出来ることは、地道に事故の目を摘むしかないのです。そして、出来ることはしなくてはならないのです。

しかし、これを徹底して行うのは大変です。それでも現場に実行させなくてはなりません。そして、それを現場に実行させられるのは経営者しかいません。事故が起これば、その責任を負うのも経営者なのですから。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

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