オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
会社として決めたことは、現場に下ろし、実行させなくてはなりません。しかし、良い結果の出ない現場もあります。
会社の意思決定は取締役など上級管理職などと検討しながら決めることが多いでしょう。実際に実行する現場の意見を聞いていると切りがありません。現場の意見を聞いたとしても、最終的に決めるのは経営幹部と経営者です。
会社として意思決定を行い、全社に指示する場合、必ず期待している効果や結果、成果があるものです。実際に現場に下ろしても、期待したような結果が出ないことも少なくないようです。しかも現場によって、違いがあるケースも少なくないようです。
現場によって違いがある場合、結果が出ていない現場に問題があると考えがちです。指示通りに実行していない、真剣に取り組んでいない、などと現場に原因があると考えるでしょう。結果が出ている現場もあるのですから当然です。まずは、取り組み状況を確認することが必要です。
しかし、現場の取り組み方に問題があると決めつけて、状況を確認してはいけません。現場に問題がないケースも少なくありません。実際、ほとんどの現場は真面目です。指示されたことは実行しようとします。現場に問題があると決めつけて状況を確認していると、現場に問題があると判断していることが現場に伝わります。もし、現場の取り組みに問題がなければ、どうでしょう?理不尽に疑われたことに不満を感じるでしょう。しかも、現場では結果が出ない理由が分かっている時はなおさらです。
ところで、現場の取り組み方に問題がないのに期待する結果が出ない場合、どこに原因があるのでしょうか?
まず、現場への指示が実行するのに負担が大き過ぎることが少なくありません。最終的に実行するのは現場です。現場経験のある経営幹部もいるでしょうが、全くない人もいるでしょう。経験があっても、状況は変わっています。いくらきちんと考えても、実行するのに困難があったり、現場にとって負担が大きいケースは多いものです。しかも、期待出来る効果や成果以上に負担が大きいことも少なくありません。対応しなくてはならない目的があるとしても、やり方は現場の意見を反映して決めるか、現場に任せる方が良いでしょう。
もう一つは、現場による違いを考慮出来ていないケースです。現場が違えば、メンバーも違います。業務の内容も違えば、環境も関係先も違います。一律に同じ内容を実行しても、実行の困難度合いも、効果や成果も違うものです。標準化、共通化は業務の効率化に必要なことで、生産性の向上には欠かせません。しかし、過度な標準化には弊害があります。どこまで共通とするのか、どこから現場による違いを容認するのかの見極めが重要です。
現場には現場の事情があります。そして、現場のよって違いがあります。同じことを実行しても、現場の責任ではない結果の違いが生まれるものです。現場の事情を全て聞く必要はありません。現場の要望に全て応える必要もありません。しかし、何が実行、効果、成果、結果に影響を与えるかを把握した上で指示を下さなくてはなりません。
経営者の行う意思決定は重いものです。現場が実行出来、実行の負担以上の成果を得ることが出来る意思決定をしなくてはなりません。しかも、現場の実情に合わせて。
本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
応援しています!
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
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長尾洋介プロフィール
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