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【従業員を育てる覚悟】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
従業員の育成は、全ての会社にとって重要です。
ところで、どのような育て方をしていますか?


最近は、褒めて育てる方法が主流です。
個性を尊重し、長所を伸ばして活かすことが良いと言われています。
それは当然のことです。
異論はありません。
そもそも従業員は、事業に貢献してもらうために雇っています。
個性を尊重しても、貢献出来なければ価値がありません。
個性を活かす業務がない場合は、どうすれば良いのでしょうか?
長所を活かせる業務がないかもしれません。
長所を活かせる業務があっても、その長所がもっと優れた従業員がいれば担当出来ないでしょう。
それ以前に本人が長所だと思っていることが、第三者から見ると長所と言えるほど秀でていないことも多いです。
何が長所であるかを理解してもらうことが必要かもしれません。
しかし、本人が長所であると思っていることに固執したら、どうすれば良いでしょうか?
長所を活かせる業務があるならば、伸ばす機会を与えることは大切です。
しかし機会を与えても、伸ばす努力をしなくてはならないのは本人です。
褒めることで、努力してくれれば良いです。
もし褒めても、本気で取り組んでくれなければ、どうすれば良いでしょうか?
個性が活かせるとは限りませんし、長所を伸ばし活かしたとしても、それだけでは会社に貢献出来ないことも少なくありません。
本来苦手なことであっても、最低限身に付けなくてはならないことは、誰にでもあります。
そのためには、褒めるだけでは駄目です。
説得し、場合によっては強制するなど、厳しいことを言う必要もあります。
ところが、個性を尊重し、褒めて育てることが良いとされた時代に育った人は、強制されることにも、厳しいことを言われることにも慣れていません。
理不尽に感じる人もいるでしょう。
自分に能力がない、適正がないと、落ち込む人もいるでしょう。
そのような人に、仕事をする上で必要なことをするように求めるのには覚悟が必要です。
もちろん従業員の成長は、会社のために必要なことです。
厳しいことを言うのは会社のため、経営者のためと思われることもあるでしょう。
そのように思われる覚悟も必要です。
さらに必要な覚悟は、ただ反発されたり、傷付けてしまうことに対するものではありません。
相手の成長を信じる覚悟も必要です。
出来なくてはならないことが出来ないまま放置するのは本当の優しさではありません。
成長を信じ、願う気持ちが本心ならば、必要ならば厳しいことを言う覚悟が持てるはずです。
これらの覚悟を持って、社員の育成にあたっているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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