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【実行は大切ですが・・・】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
ビジネスで大切なのは実行することです。
ところで、実行すれば良いのでしょうか?


ビジネスでは、戦略や戦術が大切だと言われています。
しかし、現場が実行しなければ、その成果を得ることも出来ません。
方針を決め、具体的な戦術を示さなければ従業員は動きません。
いたずらに検討ばかり重ねるのには問題があります。
どのようなことでも、実行しないと分からないことがあります。
実行する上で障害はあるでしょう。
もし期待していた結果が出なかったとしても、失敗を通して学ぶこともあるでしょう。
いずれにしてもP、実行することの価値が大きいのは間違いありません。
では、実際の現場では、どんなことが起こっているのでしょうか?
現場で聞いていると、両極端なことが多いです。
片方は、徹底的に検討し、緻密に準備することを大切にするあまり、実行に移すことが出来ない、あるいは時間がかかり過ぎてタイミングを失っているケースです。
もう一方は逆に、検討や準備が不十分で、現場が悪戦苦闘することになるケースです。
タイミングを失っていても、検討や準備が不十分でも、現場に方針や指示が下りてくれば、多くの現場は真面目に仕事に取り組みます。
そして、何とか成果を出そうとします。
そこである程度の結果が出れば良いのですが、そうでない場合が問題です。
まず、従業員には徒労感が残ります。
それでも、検討や準備が不十分なまま現場に下ろした場合、何か学ぶことがあったことを成果のように総括することがあります。
しかし、その多くは詭弁です。
そのためにした投資、外部に支払ったお金だけでなく、従業員の時間と労力を考えると、見合った成果とは言えないことが多いからです。
従業員から見れば、検討や準備を不十分なまま現場に下ろした意思決定者の言い訳にしか聞こえません。
失敗から学ぶことがあります。
そして失敗から学ぶ姿勢は大切です。
その上、そもそも実行してみないと分からないことが多いです。
ですので、どんなに緻密に検討し、準備しても実行段階で試行錯誤をしなくてはならないもの現実です。
しかし、きちんと検討すれば、多くのことが想定出来るものです。
現場の努力によって乗り越えられる障害も想定出来るでしょう。
想定出来る障害の全てを取り除くまで、おぜん立てするのは、やりすぎでしょう。
一方、どんなに現場が頑張っても乗り越えられない障害がある場合はどうでしょうか?
その場合は、現場に下ろすべきではありません。
全てが本当に無駄になることは避けなくてはなりません。
どこまで緻密に検討し、準備するのか?
それを見極めることを意識して行い、意思決定を行っているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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