神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
私は仕事柄、オブザーバーとして会議に参加することがあります。
会議中に意見やアイデアを出している時に気になることがあります。
どこの会社でもあることだと思いますが、発言に対して質問する場面をよく見かけます。
質問する人が進行役であれ、他の参加者であれ、時々この質問がアイデア出しに問題を引き起こしています。
ワーク・ブレイクダウン・プログラムでは、誰かが発言すれば、最初にファシリテーターが質問することが多いです。
その時質問をする意図は、発言内容を正確に理解することです。
内容や意味を確認することで、参加者全員がアイデアを共有することが出来ます。
ところが、質問には、理解するためとは違う意図が入っていることがあります。
具体的には、批判や反論です。
アイデア出しをする時の目的は、より多くのアイデアを出すことです。
出てきたアイデアを評価する場は、次のプロセスに準備されています。
出てきたアイデアに対して、賛成、反対に関わらず、評価や判断をしていると、多くのアイデアを出すという目的を果たすのが難しくなります。
アイデアを広げようとする思考を止めてしまうからです。
さらに、批判的な意図を持った質問を許していると、参加者はアイデアを出すことをためらうようになります。
いずれにしても、アイデア出しをする上では問題です。
ここで注意しなくてはならないのは、質問の言葉自体の意味だけではありません。
質問する人の表情や口調なども含めて注意する必要があります。
ファシリテーターは、発言への質問の影響を十分に考え、自分の質問に注意し、他の参加者からの質問に対しても、問題があると思われる場合は、きちんと介入することが重要なのです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
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