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戦略のピラミッド

route66の書かれた道路

経営では戦略が大切だと言われています。しかし、戦略は単独で存在しているものではありません。大きな全体像、戦略のピラミッドと言われるものの一部です。

戦略は戦略のピラミッドの要

企業経営では、会社の方向性を定め、それに従って事業を行います。それは上位から経営理念、ビジョン、経営戦略、戦術とピラミッド構造になっています。経営のピラミッドは上にあるものほど、中長期的な視点や抽象的で、下にいくほ短期的な視点や具体的になっています。

経営戦略はピラミッドのの中央にあります。つまり、中長期で抽象的なものと、短期的で具体的なものとをつなぐ要の位置にあります。

ミッション、ビジョン、バリュー

戦略のピラミッドの上位にあるものの代表的なものは、MVVです。ミッション、ビジョン、バリューの三つの頭文字です。

ミッションは会社の使命、つまり何のために会社はあるのかです。ビジョンはミッションに基づき、会社の事業として何を目指すのかなど、将来像を表します。そしてバリューは事業を行う上の価値観を表します。

これらは明確に三つに分かれて表現されているわけではありません。内容的にお互いに混ざっていることもあります。

ミッション、ビジョン、バリューは英語から来ています。内容を見て気付いた人も多いと思いますが、日本の企業もMVVを掲げています。横文字を使わず、経営理念、経営方針、社是、社訓などと呼ばれているものも、中身はMVVの全て、あるいは一部を定めています。

MVVに基づいて戦略、戦術がある

戦略のピラミッドの最上位にあるのがMVVです。その直下にあるのが戦略です。つまり、戦略はMVVに従って決められます。

戦略はミッションに合っていて、ビジョンの実現のために有効で、バリューに反しないものでなくてはなりません。当然、MVVに合っているだけでなく、実現可能性が高くなくてはなりません。そのためには戦略は、自社の環境や状況、具体的に言えば業界、業態、地域、規模、社内のリソース、そして社風などにも相応しいものである必要があります。

戦略を現場で実行するために作られるのが、戦略の直下にある戦術です。戦術は現場に下ろされる指示の元となるものです。当然、 実行可能性が高くなくてはなりません。

重要なのは全体整合性

ミッションを達成するための打ち手がビジョンです。ビジョンという目標を達成するための打ち手が経営戦略です。そして経営戦略を達成するための打ち手が戦術です。

日常的な会社の意思決定内容は戦術か、戦術の実行に関わる部分が中心となります。目の前の問題や課題は対処しなくてはなりません。そこで、日常的な意思決定は、近視眼的になりがちです。その場しのぎの意思決定をしていると、その決定内容が戦略どころかMVVからもずれてしまいがちです。

このように、日々の業務に追われたり、短期的な視点に囚われがちなのはやむを得ない部分もあります。しかし、このように近視眼的に行う意思決定によって、戦略のピラミッド全体の整合性が失われることが少なくありません。

全体の整合性が取れていなければ、ミッションやバリューに合わなかったり、掲げたビジョンと違うものに向かったりします。当然会社が持っているリソースもMVVに対して効果的でないものに使われることも多くなります。現場も意思決定内容に振り回されることが多くなり、疑心暗鬼になったり不安を感じるようになります。そして、会社の方針に対して不満を持つようになります。

美しいピラミッドが良いわけではありません。他者から良い評価をもらえるものが良いわけでもありません。

会社にとって、戦略のピラミッドは作ることに価値があるのではありません。下位のものが上位のものの実現のための打ち手として適切かどうかが大切なのです。そして、ピラミッドの上から下まで整合性が保たれ、意思決定に一貫性があることが大切なのです。経営のピラミッドは全体整合性を保ち、リソースを有効に使い、人を巻き込み束ね、MVVを実現するためにあるのです。

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