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【思い入れの強さの功罪】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
経営者には、思い入れの強い人が多いようです。
それには良い面と悪い面があります。


ビジネスをしていくには、社内外の人を動かすことが必要です。
会社が自分が目指す方向に向かって進むように、人を動かすのです。
思い入れが強くなければ、人に働きかけ、説得し、動いてもらうために必要なことから逃げてしまうでしょう。
思いは人の行動のガソリンのようなものです。
思いがなければ、会社を運営する上で必要な行動を取るのも難しいので、経営者に思い入れの強い人が多いのは当然かもしれません。
思い入れが強く、必要な行動をすれば、物事が思い通りに進むかと言えば、必ずしもそうとは限りません。
思い通りに進まないこともあります。
不都合なことも起こります。
当然、不満を感じます。
思い入れが強い人は、この不満という感情も強い傾向があります。
不満の対象は、環境などどうにもならないもののこともありますが、特定の会社や人のこともあります。
不満の対象が会社や人の場合、その相手のことを気に入らないでしょう。
気に入らない相手を困らせようとまでは思わなくても、付き合いたくないと思うのは当然です。
しかし、その不満が強すぎるのも問題です。
会社を目指す方向に向かって進むために、どうしても協力を得ないといけない相手ならば、気に入らなくても付き合う必要があります。
提示された条件などが満足いくものでなくても、受け入れなくてはならないかもしれません。
不満などの負の感情は強力です。
思いの強い人の場合、負の感情もより強力です。
不満を感じている相手を避けようとする気持ちも強くなります。
そして、合理的な判断をするのが難しくなります。
もちろん、気に入らない相手を避けることも悪いことではありません。
相手を選ぶ上で、気に入らないことで減点することも問題ありません。
しかし、気に入る、気に入らないが影響し過ぎるのも問題です。
人は感情で判断し、理論で正当化すると言われています。
経営者としての判断は、感情に流され過ぎては問題です。
このことを理解し、自分の感情と向き合い、意思決定することを意識しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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