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【企業にとって多様性と相反する大切なもの】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
多様性が話題になることの多い時代です。
一方、企業という組織には、多様性と一見相反する大切なものがあります。


多様性への対応が企業に求められています。
ところで、多様であるとは、どういうことなのでしょうか?
多様性と一言でくくってしまいがちですが、その対象はさまざまです。
働き方に関わる家庭環境や生活環境、人生観、職業観などに加えて、ジェンダーなども対象となります。
そして、人が多様であれば、考え方が多様になります。
当たり前が違います。
良い悪いの判断基準が違います。
好き嫌いも違います。
優先順位が違います。
これらを色で分けると、まだら模様になります。
一方、企業は人が集まって、事業活動をする場です。
各自ばらばらでは仕事が出来ません。
そこで一定の統率が必要です。
統率のためには、規律が必要です。
それは明文化されていることもありますし、暗黙のルールであることもあります。
社員の考え方などを色で表わすと、多少のグラデーションはあっても、同じ色のことが多いです。
ところで、一定の統率が必要な企業という集団を構成する社員の多様化が進むと、どうなるでしょうか?
混乱が起こるでしょう。
もちろん、多様性がなければ硬直化し、必要な変化も起こせません。
企業の生き残りのためには、一定の多様性が必要です。
しかし、無制限に多様性を受け入れるのも問題があります。
多様性を受け入れることは、会社の中に異文化を取り入れるのと似ています。
まず重要なのは、企業の現状と将来を考えた上で、次のことを決めることです。
・どの多様性を受け入れるのか?
・どの程度受け入れるのか?
これらを決めた上で、明文化した形で新しい規律を決めます。
そして、現場で新しい暗黙のルールを作り上げていかなくてはなりません。
つまり、企業が組織として機能する新しい規律を作り上げなくてはならないのです。
これは簡単なことではありません。
その難しさを理解しながら、新しい組織文化を作っていけるのも、これからの時代に必要な現場力の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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