オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
先日、俳優の渡辺徹さんがお亡くなりになりました。渡辺さんは、人と仲良くなる達人だったそうです。
渡辺徹さんは、私の印象では、明るく、愛されキャラの方でした。芸能人なので、それが素顔なのか、タレントとして作ったイメージなのかは分かりません。しかし、送る会での奥様である榊原郁恵さんの話だと、明るく、愛されキャラなのは素顔だったようです。
渡辺徹さんは、テレビのドラマやバラエティの番組に多く出演されていました。そして、どこの現場でも、共演者だけでなく、スタッフともすぐに打ち解け、仲良くなっていたそうです。奥様である榊原郁恵さんは、ある時、渡辺徹さんに、どうしたら人と仲良くなれるのかを尋ねたそうです。
その答えは、自分をさらけ出す、だったそうです。
今は自分らしさが大切にされている時代です。自分らしくありたい、そのままの自分を認めてもらいたいと思う人が多くいます。ところが、自分らしくは、本当の自分なのでしょうか?仕事柄話を聞いてみると、そうではないようです。なりたい自分、見られたい自分があり、その印象を持ってもらいたいと思っている人が多いのです。本当の自分と、なりたい自分や見られたい自分とは、同じこともありますが、違うことの方が多いです。
自分らしいかどうかは別にして、誰でも人には良い印象を持ってもらいたいと思っているでしょう。そして、好かれたい、仲良くなりたいと思うものです。少なくとも嫌われたくはないでしょう。そのため、ほとんどの人が自分らしくと言いながら、持ってもらいたい印象を与えるために頑張っているのです。
渡辺徹さんが言うように自分をさらけ出すとは、言い方を変えると、装わない、演じない、飾らない、今風の言葉で言えば、盛らない、でしょうか。しかし、自分をさらけ出すのには勇気が必要です。受け入れられれば良いのですが、素のままの自分をさらけ出して拒否されたり嫌われたり、批判されれば傷付くからです。
ところが装ったり盛ったりした自分は、本当の自分ではありません。いくら頑張っても、いつかボロが出ます。何か無理している感じがして違和感を感じる人もいます。そう感じるた相手は、何か怪しいと感じ、多少距離を取ろうとします。少なくとも、完全には信用しないでしょう。つまり、知人や仲間として差し障らない程度の距離感で付き合うのです。いわゆる大人の対応です。
これは、仕事上の人付き合いも似ています。取引先の人、社内の同僚、部下との関係は、仕事をベースにしたものです。大人の対応として、良い関係が築くことが出来ていれば問題はないかもしれません。しかし、本当に距離を縮めたいと思う相手には、自分をさらけ出すことが効果的です。もしかしたら、好かれないかもしれません。しかし、不信感を持たれることはないでしょう。ビジネスでは、好き嫌いよりも、信用出来るかどうかの方が重要です。
会社のトップでありリーダーである経営者が部下などに対して自分をさらけ出すのには勇気が必要でしょう。しかし、経営者にとって、本当に信頼出来る人を持っていることは重要です。本当に腹心の部下になって欲しい人、社外の人でも本当にパートナーとして付き合っていきたい相手には自分をさらけ出してみてはいかがでしょうか?
本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。
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2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
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