社外には社内にはないさまざまなリソースを持っている業者や専門家がいます。外部のリソースを活用するのは簡単ではありません。
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全てを自前でするのは現実的ではない
極端な例ですが、自然界の中で人間は非常に弱い生き物です。ただし、人には知恵があります。道具を作り、使うことで生き抜いてきました。
寒ければ手袋をしたり暖かい服を着て対応します。移動する場合も歩くだけでなく、適切な車を選び、手に入れ、操作を覚えて運転します。運転を覚えなくても、電車やバスを利用することもあるでしょう。
ビジネスも同じです。自社で出来ることだけをしていてはビジネスが出来ないでしょう。外部のリソースと言っても、専門業者や専門家だけではありません。下請け業者や納入業者がいなければ出来ないことも多いでしょう。そもそもビジネスを全て自前で行うのは現実的ではありません。
外部のリソースを活かすために必要なこと
そもそも外部のリソースを提供してくれる会社や人は、社内の部署や社員ではありません。内部のように扱うわけにはいきません。
それは、特殊なケースや、高度に専門的な知識やスキル、ノウハウが必要な場合の専門業者や専門家だけではありません。下請け業者や納入業者は通常の業務の中で継続的に取引をしている相手も同じです。普段は意識しないかもしれませんが、彼らのリソースを本当に活かすには内部とは違う対応が必要です。
ところが、実は外部のリソースを使う場合、社内の部署や社員を使う時と同じように依頼しているケースが多く見られます。時には、自社は客の立場なのだからと、社内以上に強い態度で要望を通そうとするケースもあります。
しかし、それは甘えです。社内ならば多少の抵抗があっても、指示し、命令するなど強制することが出来るでしょう。しかし、外部のリソースを提供してくれる相手は社外です。ビジネスの関係ですので、立場は対当なパートナーです。一方的に命令することも、条件を押し付けることも出来ません。要求が不当だと判断すれば、リソースを提供しないと決めることも出来るのが外部のリソースの提供者なのです。
そこで、外部のリソースの提供を受ける場合、具体的にしなくてはならないことは、
- 依頼内容や条件、期待を明確に伝える
- 双方了承出来る条件で合意して始める
- 意見交換、情報交換を十分に行う
- 丸投げせず、自分がしなくてはならないことはする
などです。
社内にあるリソースを使うのと比較すると、外部のリソースを使うのには手間も時間もかかります。当然、自社にリソースを持っている方が楽です。それでも自社にない、あるいは自社で持つには負担が大きいから外部のリソースに頼るのです。このことを忘れてはいけません。
外部のリソースを活用する力の影響は大きい
時代の変化のスピードは速く、激しいものです。変化に対応するために必要な知識やノウハウは変化し、増えていきます。全て自前で持つのは現実的ではありません。もちろん通常業務での下請け業者や納入業者に頼っている部分もあるでしょう。外部のリソースを使わないでビジネスを行える会社はありません。
外部のリソースを提供する相手も会社です。ビジネスとして適切な範囲内の要求には応えてくれるでしょう。負担が不当に重ければ、料金の上増しを求めて来るかもしれません。それに応じなければ契約を打ち切り、リソースの提供を止めるかもしれません。
また、リソースを実際に提供してくれるのは人です。横柄な態度で接すれば必要最低限のことしかしないかもしれません。逆に、気持ちよく接してくれれば、本来すべき以上のことをしてくれるかもしれません。
外部のリソースを活用する力が足りなければ、投資に見合う効果が得られないかもしれません。本当に力が劣っていれば、リソースの提供自体が受けられない可能性もあります。一方、活用する力が長けていれば、投資以上の効果が得られる可能性もあります。
今の時代、外部のリソースを活用する力は重要です。この力が強いのも、現場力の強い会社の特長の一つです。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
提供サービス