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人として尊重する

固く握手する男性の手

その姿勢が良い人間関係を築くためには、誰に対してもフェアであることが重要です。そして、そのために必要なことは、一人ひとりを個人として尊重することです。

目次

相手を人として尊重するために必要なこと

必要なのは、相手に対して純粋で健全な好奇心を持つことです。相手を人として尊重するためには、まず相手を理解しなくてはなりません。先入観で人を見たり、少し話しただけで単純に類型化してレッテルを貼ってはいけません。相手のことを分かった気になることが最も危険です。相手を理解するために興味を持って接することが必要です。

そして相手に対して常に敬意を示さなくてはなりません。礼儀正しく接し、フェアに扱わなくてはなりません。無礼な態度やえこひいきは、人として尊重していないことの表れです。

また、相手の感情に配慮しなくてはなりません。人は機械ではありません。相手の気持ちに配慮することで、相手は人と尊重されていると感じてくれます。

尊重することは相手を認め、受け入れること

他人のことを知っていくと、自分と違う考えを持つ人も多くいるはずです。考えが違うと、敵と感じることもあるでしょう。よく分からない相手であると不安を感じるかもしれません。このような警戒心を抱きがちです。

しかし、人はそれぞれ考えは違うものです。相手の考え方を間違いではなく、違いだと受け入れることが必要です。自分とは考えが違うけれど、相手の考えを理解しようと努める姿勢が重要です。そして、考えは違っていても、相手の考えも認め、受け入れなくてはなりません。それが、相手を尊重することです。

理解を示す時には注意も必要

考えを認め、尊重することと、許すことと同じ意味だと考えている人が多いようです。このタイプの人は、相手の考えを認めれば、相手の意見に従わなければならなくなると考えてしまいます。

もちろん尊重することと許すこととが同じ意味ならば、相手の考えを認めれば、相手の考えに従わなくてはならなくなります。しかし本来は、相手の考えを聞いたからといって、相手の意見に従う必要はありません。尊重することと許すこととは別のことです。

逆に、考えを認めてもらったイコール意見が通ったと思う人が多くいます。このタイプの人は、相手が自分の考えを理解し、認めてくれたら、それは受け入れてもらえたことと受け取ります。理解し、違いを認めただけにも関わらず、意見を受け入れないことを理由にトラブルに発展する可能性があります。

そのため、相手の意見を聞くこと自体を避けようとする人が多いのです。自分の意見を通したい場合、特に相手が同じ考えを持っていると思っていない場合は、最初から相手の考え聞こうとしない傾向があります。これはトラブルを避ける行動としては合理的です。しかし、相手の考えを聞かないのは、相手を尊重しているとは言えません。

そこで必要なのが、理解し、尊重することと、許すこととを相手が同じことと受け取る可能性が高いことを前提に対応することです。尊重していることと許すこととは、別のことだと相手が認識出来るように対応しなくてはなりません。

実際にビジネスの現場では、意見を聞いたとしても、取り入れることが出来ないことは多いでしょう。それでも人を尊重するために意見を聞き、理解することは重要です。

大切なことは自分から相手を尊重すること

現実には、常に人を尊重するのは簡単ではありません。特に自分のことを十分に尊重していないと感じている相手には難しいものです。

相手にも尊重して欲しいと思うのは当然のことです。しかし、自分が相手を人として尊重するのに、相手が尊重してくれているかどうかを条件にしてはいけません。これを条件にしてしまうと、相手が尊重してくれない限りは、自分も相手を尊重しないことになります。尊重は見返りではありません。そして、尊重してくれないことに対して報復するものでもありません。

大切なのは、相手がどうであろうと、自分は相手のことを尊重することです。それが人をフェアに扱うことにつながり、良い人間関係を築くことにつながるのです。

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